部活動の歴史1 |
2009年5月9日、旬和席うおまん西梅田本店に、額田 晃作[高5期]、福家(旧姓:菊井)清美 [高9]、中江 義雄[高10]、柳(旧姓:浅野)朝子[高11]、中井(旧姓:井上)晴子[高11]の大先輩5名にお集まりいただき、女子ハンドボール創部の思い出を、川上 貴司[高19]、中野 元博[高26]、太田 寛人[高30] の3名で、お聞きしました。(—> 写真は「OB・OGの近況」ページのリンク先でご覧ください。)
川上「昨年、現役女子部が近畿大会に出場した際にその歴史を問われ、X’masに創部の経緯について情報提供をお願いしたところ、辻本先輩から、1通のメールをいただきました。」 中野「そのメールをOBOG会報(第5号)に載せようと思いまして、ここに印刷してきました。」(以下参照) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2008/12/26) 高津高校ハンドボール部 御中 ・私は昭和32年卒業の辻本陽之助です。 ・いつも会長の川上貴司様より、ハガキにて活動のご様子を伺っており、ありがたく、活躍ぶり、うれしく思っています。 ・まずもって、この度、女子ハンドボール部がめでたく『第51回近畿高等学校ハンドボール選手権大会』への出場を勝ち取られたこと、誠におめでとうございます。 ・このたびの出場は、女子ハンドボール部創設にかかわった私としては、喜び『一入(ひとしお)』の思いであります。 ・良い機会なので、事情を知る者として、その経緯を、以下、簡単に記させていただきます。 ・女子ハンドボール部の創設の経緯は、私が男子ハンドボール部のCaptainをしていた時、同じく同期のManagerをやっていた、すでに故人となってしまわれた佐竹貞夫氏と、確か高校2年生の終わり頃だったと思いますが、ともにCaptain & Managerを務めるにあたって、『他の運動部は男女ともにあるのにハンドボールが男子だけではさびしいじゃないか!』、『ここは、部の顧問先生の田中さや先生に相談して、二人で何とか作ろうじゃないか!』ということで、先生のご賛同を得て、主として故佐竹氏が主導して、有志を募り始めた次第です。 ・最初に基本Conceptを相談し、「健康で」、「明るくて」、「活発で」、「積極的で」、…、そして何より「美人」の人たちを誘おうということになり、先ず、福家清美(旧姓:菊井)さんを誘い、福家さんが中心となって、続いて俊足の高本登志子(旧姓:吉川)さん、長身の浅田幹子(旧姓:石丸)さん、さらに続いて剛腕の桝取恭子(旧姓:北島)さんを誘い、初期のMemberとなっていただいた次第です。 ・したがって創立に係る最大の功労者ということになると、残念ながら今は故人となってしまわれた佐竹貞夫氏ということになろうかと思いますが、さらに続いて上記の福家清美(旧姓:菊井)さんを中心とする初期の創設Memberと言うことになります。 ・そのようなわけで、部の創設時は男子の練習もさりながら、女子部員の勧誘が大きな関心事で、ともに、わくわくしたものですし、一方、男子のやる気も上昇し、肝心の試合成績も、なんと冬季大会では最高Best3まで行くことができ、沢山の思い出を作ることができました。 ・また、女子部創設初期には、男子部の大先輩、額田晃作氏のご指導も大きかったと記憶しております。 ・そのようなわけで、今後一層のご活躍を祈念しております。 ・歳の瀬にうれしいNewsをありがとうございました。皆様もどうか良いお年をお迎えください。 辻本陽之助(高9期) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 中野「このメールに創部の中心とある福家様に、お話を伺いたいと思い、この会を企画致しました。」 福家「今、メールを拝見して、びっくりしています。」 太田「美人を面接したと書いてありますでしょ。かわいい子に声をかけたと辻本さんが言っておられますね。」 福家「私は佐竹さんに声をかけられました。学年で1番の美人、同級生の吉川(高本登志子)さんと石丸(浅田幹子)さんに、どなたに声をかけられたのと電話で聞きましたら、男性ではなく、顧問の田中さや先生からとの返事でした。田中先生が、運動神経も良かったお二人を授業中に見て、誘われたようです。」 中江「みんな、美人やった!」 福家「北島(桝取恭子)さん、一年下の方、特に、芸術大学に入られた前川(野中寿々子)さん、美人でしたね。写真を持ってきたら、よかったですね!」 太田「高校5期の額田さんがコーチだったのですね。」 中江「山中さん(高6期)も、よく来られていましたね。」 太田「男子も女子も、昔はOBがコーチされていましたから。」 福家「私たち、OBの方々は、仕事があるのかな?と思っていました。」 中江「榎本さん(高7期)や、津田さん(高7期)、本当に入れ替わりで多数のOBが来てくれていました。」 福家「きつい練習を強いる先輩には、田中さや先生が私たちを呼び集めて、敵は本能寺にあるのだから、気を付けなさいって!」 中江「山中さんや額田先生は、そんなに無茶苦茶なことは、しなかったですね。」 額田「山中さんは、去年、亡くなられた。残念やったなぁ。」 柳 「創部の時に、話を戻しましょう。」 福家「結局、全クラブのキャプテンが集まる会議に出て『創部したい』という主旨を述べましたが、試合ができる11人以上の選手を集めないと認めないとか、予算が出ないとか言われました。その時、佐竹さんが答えて下さって、認められましたね。」 福家「ユニフォームも何も無くて、ボールだって男子のを貸してもらいました。女子と男子と、大きさ違いましたか?」 中江「それは、定かでないね。」 福家「ボールで悩んだことは無かったですね。男子のを借りて、コートも男子の練習を横に寄ってもらって、私たちも練習させてもらいました。」 太田「それが、設立の瞬間ですよね!」 福家「そぉ!そぉ!キャプテン会議の時に、田中先生と3人で行きまして、認められた時ですよね。私が高二になって直ぐでしたから、昭和30年の春のことでしょうか?」 柳 「菊井(福家)さんの一つ上も、名簿に載っていますょ。」 福家「そうね!私の上に、三人、北野さん、徳美(箕浦)さんと、もう一人いらしてバスケットボール部から引き抜かれて来られました。バスケットは全国大会に出ていたんですって!」 中江「その当時、バスケット、強かったぁ!」 額田「ものすごく強かってん!」 太田「えぇ!そうすると、一つ上は、まだ、認可されていなかったということですか?」 柳 「いいえ。もう一人の伊藤(旧姓:藤原)さんにお聞きしたら、『私達は菊井(福家)さんらが中心になって初められた時に、一年上で一緒に入った』と言われていましたよ。その後で、辻本さんからのメールを見て、あ〜!やっぱり!と思いました。」 福家「女子部ができ、山中さんがスローインを一人ずつさせてポジションを全部、即、決めはりました。私には、キーパーしなさいと!」 福家「11人いなかったから、山中さん達が、バスケの方はたくさんいらしてコートで練習するにもいっぱい待ってはったのを見て、3人、引き抜かれて11人集まったんです。だから、 一年生が一人休んだら、試合ができないんです。」 福家「それでも、11人制と、7人制で試合を重ねて、強くなって、ベスト4になったんですよ。当時は同点になるとキャプテン同士がジャンケンして決めていましたね。」 額田「ジャンケンでベスト4?」 柳・中井「額田先生、私らも三位になったことあるんですよ。」 福家「すごいでしょう。私たちもベスト4になっていますの!」 川上「強かったんですね!」 福家「いえ、いえ。ほんとはベスト16ぐらいの力だったんですけど。私、ジャンケンでいつも勝つんです。」 川上「その時の試合の点数は、何対何ぐらいですか?」 福家「0対0!」 川上「え!点が入らないの?」 福家「私、試合になったら、絶対、頑張りますから!試合前に相手チームの練習をよく見るんです。そこで選手の癖とか、あるでしょ。試合で、この人は、どこにくるか?一瞬で分かるんです。」 太田「福家さんがキーパーでしたね。」 福家「下手なんですけどね。」 太田「いやー、でも、今の子らにもそう言います。体が小さかったりしたら、やっぱり読みで勝負せなあかんと。」 福家「逆を見ながらシュートする人とか、試合前に相手の練習でシュートの癖を見てね。...出来立てほやほやのチームやからね、頭、使わんと!」 福家「ユニフォームもありませんしね。みんなブルーのセーター持ってましたから、それを着て来なさいって。」 川上「セーター?」 福家「そう!それで、一応、ブルーのセーターで試合に出てましたら、男子が必ず応援に来てくれていました。」 中江「創部の時の部長は、田中さや先生でした?」 福家「そう。田中さや先生。ボーナスがすごく良かったようですよ。試合が済んだら、全員にあん蜜をおごってくれました。ご馳走になって、わー!先生、すごいお給料やねって。」 中江「女子の職業としては、先生って、一番いいんとちゃう?絶対そうやと思う。」 額田「そりゃ、男女、給料、一緒やもん。」 川上「それは、そうと、中江さんは、よくもてはったんでしょ。」 柳 「中江先輩に憧れて入部する女子が多かったですよね。」 中井「中江先輩、格好良かったですからね。」 柳 「あぁ、そうだ!11人制から7人制へは、いつ変わったんでしょ?」 福家「最初は、11人、屋外で。7人制は、後から室内で。両方やってましたょ。」 柳 「ジャンプシュートはありましたか?」 福家「吉川さんは、7人制でジャンプシュートされてました。」 額田「井上(中井)さんのジャンプシュート、ものすごい綺麗なフォームだったなあ。」 柳 「そぉ、そぉ!」 額田「ジャンプした足の折れ具合、ほんと、絵にかけるよ。」 太田「是非、OG戦に出て下さい。」 井上「今はもう投げられませんね。まだ、走るだけなら、大丈夫ですけど。」 太田「福家さんらの年代のOGで、現役にお話を聞かせてやってください。」 中江「そらぁ、この円満な家庭の大先輩にお話をしてもらったら、えぇで!」 太田「昨年、柳さんがOG戦に出られたのが、現役にものすごいインパクトを与えてます!」 柳 「私、おっちょこちょいで、直ぐ調子に乗ってやってしまって。」 太田「今度は、男性陣も呼んで来ていただきたいですね。」 川上「本日は、お集まりいただき、誠にありがとうございました。7月4日の感謝デーと総会・懇親会で、またお会いできますのを楽しみにしています。」 (編集:中野元博[高26期]) |
女子ハンドボール 創部の思い出 !!! |
■ 部誌2発行 |